残存機能、他の言い方のほうがいいのかも。

介護やリハビリの分野では、自立支援のため、残存機能を生かしましょう！と言われています。

この言葉のように、受け取り方にとっては、マイナスに聞こえてしまう言葉がまだまだあると思います。

あまり考えすぎでは？と思われるかもしれませんが、残っている機能を生かすに違いないわけですが、本人にとって、どうかと見た時に、傷つけてしまいかねない表現ではないかと元来から感じています。

問題行動ということも然りです。何を持って、問題なのか。その方がまだ意識されるようになっていると思われます。

関わる者が、本人の意に反して「問題」とみなせば、問題にされてしまう感があります。

誤解を生んでしまう恐れが潜んでいます。

残存機能という表現は、まだ、あまり深刻に受け取られない向きがあるのかもしれませんが、私は過去に受けた研修で聞いた自己資源という言葉を尊重したいと考えています。それであれば、自分の中にある機能を生かすことに相違ないからです。

認知症の方と接する機会が多ければ多いほど、いかに本人の尊厳を傷つけることなく、ご本人らしさを引き出せるのかが勝負だと心得ています。そのためにも、少しでも多くの方が、残存機能という言葉を使わないようにしていただきたいと願っています。